【浪人生向け】8月からの薬剤師国家試験勉強法|9科目を平等にやると危険な理由

薬剤師国家試験を目指す浪人生にとって、8月はかなり重要な時期です。

「そろそろ全科目をやらないとまずい」 「物理・化学・生物がまだ不安」 「薬理や病態・薬物治療も仕上がっていない」 「薬剤や実務も手をつけないといけない」 「衛生や法規も覚える量が多くて焦る」

このように感じている人も多いと思います。

ただ、ここで注意してほしいことがあります。

浪人生が8月から9科目をすべて平等に勉強しようとすると、かなり危険です。

もちろん、薬剤師国家試験では9科目すべてが重要です。

しかし、この時期に全科目を同じ重さで進めようとすると、1科目あたりの勉強が浅くなり、結局どの科目も中途半端になりやすくなります。

大切なのは、9科目を全部同じように進めることではありません。

科目ごとの役割を分けて、優先順位をつけて勉強することです。

この記事では、薬剤師国家試験を目指す浪人生に向けて、8月からの9科目の勉強順、科目ごとの優先順位、1日の勉強配分について解説します。

目次

浪人生の8月は「9科目を平等にやる時期」ではない

浪人生は、現役生よりも時間があるように見えるかもしれません。

しかし、時間があるからこそ、勉強の優先順位を間違えると危険です。

特に浪人生は、一度国家試験を経験しているため、

「去年一通り勉強したから、今年は全科目をバランスよく回せるはず」 「9科目全部を少しずつ触れておけば安心」 「不安な科目を毎日ちょっとずつやれば大丈夫」

と思いやすいです。

しかし、実際には全科目を浅く触れているだけでは、点数に直結しにくいです。

薬剤師国家試験では、科目ごとに役割があります。

8月時点では、9科目を次の3つに分けて考えるのがおすすめです。

1つ目は、土台になる科目です。

物理、化学、生物です。

2つ目は、得点の中心になる科目です。

薬理、病態・薬物治療、薬剤です。

3つ目は、得点調整に使う科目です。

衛生、法規、実務です。

このように、9科目をすべて同じ重さで考えるのではなく、役割ごとに分けることが重要です。

8月からの9科目の優先順位

浪人生が8月から薬剤師国家試験対策を進めるなら、以下の順番で考えるのがおすすめです。

  1. 生物
  2. 薬理
  3. 病態・薬物治療
  4. 薬剤
  5. 実務
  6. 化学
  7. 物理
  8. 衛生
  9. 法規

ここで誤解してほしくないのは、法規や衛生をやらなくていいという意味ではありません。

8月に重くやりすぎなくてよい、という意味です。

法規や衛生は大切な科目です。

ただし、8月の時点で細かい条文や数字を完璧に詰めようとすると、薬理、病態・薬物治療、薬剤などの重たい科目が遅れてしまいます。

だからこそ、8月はまず、点数の土台と中心になる科目を優先する必要があります。

なぜ生物を最初にやるべきなのか

8月からの勉強で、最初に確認してほしいのが生物です。

理由は、生物が薬理、病態・薬物治療、実務につながる科目だからです。

免疫、内分泌、代謝、細胞、遺伝子、生体の仕組みなどは、他の科目を理解するうえで土台になります。

生物が弱いままだと、薬理や病態を勉強しても理解が浅くなりやすいです。

たとえば、薬理では作用機序を理解する場面が多くあります。

病態・薬物治療では、疾患の仕組みや検査値、治療薬の選び方が問われます。

実務では、患者背景や副作用、服薬指導とつなげて考える必要があります。

これらの理解には、生物の土台が関係します。

だからこそ、浪人生は8月の段階で、生物の穴を早めに見つけておくことが重要です。

ただし、生物を最初から全部まとめ直す必要はありません。

大切なのは、今の自分がどこで止まっているのかを確認することです。

基礎科目は「全部やり直す」のではなく「穴を探す」

浪人生がやりがちな失敗の一つが、基礎科目を最初から全部やり直そうとすることです。

物理を1ページ目からやる。 化学を最初から全部復習する。 生物をきれいにまとめ直す。

このような勉強をしてしまうと、かなり時間がかかります。

もちろん、基礎科目は大切です。

しかし、8月から基礎科目をすべて完璧にしようとすると、他の科目に使う時間が足りなくなります。

浪人生は、一度は国家試験の範囲に触れています。

完全にゼロから始めるわけではありません。

だからこそ、8月にやるべきことは、全範囲を最初からやり直すことではなく、点数を落としている穴を見つけることです。

生物なら、免疫、代謝、細胞、遺伝子など、薬理や病態につながる範囲を優先します。

化学なら、有機化学、構造、酸塩基、立体化学など、自分がどこで止まっているのかを確認します。

物理なら、計算問題、反応速度、熱力学、放射線など、公式を覚えるだけでなく、問題でどう使われているのかを確認します。

基礎科目は、完璧にする時期ではなく、穴を見つけて優先順位を決める時期です。

8月の中心に置くべき科目は薬理・病態・薬剤

8月から本格的に点数を伸ばしたいなら、中心に置くべき科目は薬理、病態・薬物治療、薬剤です。

この3科目は、薬剤師国家試験の得点の中心になりやすい科目です。

薬理が弱いと、薬の作用機序や副作用、禁忌、代表薬の整理ができません。

病態・薬物治療が弱いと、疾患の流れや検査値、治療薬の選択が曖昧になります。

薬剤が弱いと、薬物速度論、ADME、TDM、投与設計などで崩れやすくなります。

つまり、この3科目は単体で点数になるだけでなく、実務や複合問題にも影響します。

8月に衛生や法規の暗記へ逃げたくなる人もいると思います。

衛生や法規は、勉強すれば進んでいる感覚が出やすい科目です。

しかし、薬理、病態、薬剤から逃げたまま秋に入ると、実践問題や複合問題で苦しくなります。

だからこそ、8月は薬理、病態・薬物治療、薬剤を中心に据えてください。

薬理は薬の名前だけで覚えない

薬理を勉強するときは、薬の名前だけを覚えてはいけません。

大切なのは、薬の名前と一緒に、

作用機序 適応 副作用 禁忌 代表薬 関連する疾患

をセットで整理することです。

薬理は、薬の名前だけを暗記しても点数につながりにくいです。

問題では、作用機序や副作用、禁忌、病態とのつながりが問われることが多いからです。

特に浪人生は、去年見たことがある薬だからといって、分かった気になりやすいです。

しかし、見たことがあることと、問題で解けることは違います。

薬理は、名前を知っている状態から、選択肢を切れる状態に変えていく必要があります。

病態・薬物治療は疾患の流れで理解する

病態・薬物治療では、疾患名だけを覚えるのではなく、疾患の流れを理解することが大切です。

なぜその病気が起こるのか。 どの検査値を見るのか。 どの薬を使うのか。 なぜその薬を選ぶのか。 患者さんにどのような生活指導が必要なのか。

このように、疾患から治療までをつなげて考える必要があります。

病態・薬物治療が伸びると、実務や実践問題でも選択肢を切りやすくなります。

逆に、病態を単語だけで覚えていると、少し聞き方を変えられただけで解けなくなります。

病態・薬物治療は、暗記だけではなく、流れで理解する科目です。

薬剤は早めに触れるべき科目

薬剤も、8月から早めに触れておきたい科目です。

特に、薬物速度論、ADME、製剤、DDS、TDMは優先度が高いです。

薬剤が苦手な人は、計算問題やグラフ、体内動態の流れでつまずきやすいです。

しかし、薬剤は後回しにすると、秋以降にかなり重たく感じます。

薬物速度論は、公式を覚えるだけではなく、問題でどのように使われているのかを確認してください。

ADMEは、吸収、分布、代謝、排泄をバラバラに覚えるのではなく、薬が体内でどう動くかという流れで整理してください。

TDMは、薬物速度論や患者背景とつなげて理解することが大切です。

薬剤は、単独で覚える科目ではなく、考え方を整理して使えるようにする科目です。

実務は単独暗記ではなく薬理・病態・薬剤とつなげる

実務は8月から触れておいた方がよい科目です。

ただし、実務だけを単独で暗記するのはおすすめしません。

実務は、薬理、病態・薬物治療、薬剤とつなげて勉強することで伸びやすくなります。

たとえば、処方を見たときに、

なぜこの薬が使われているのか。 どんな副作用に注意するのか。 どの検査値を見るべきなのか。 患者さんに何を伝えるべきなのか。

このような視点で考える必要があります。

浪人生は、一度実務に触れているため、「見たことがある」で終わりやすいです。

しかし、見たことがある問題と、解ける問題は違います。

8月の実務は、知識を増やすだけでなく、薬理、病態、薬剤とつなげて解ける形に変えていくことが重要です。

衛生と法規は重くやりすぎない

衛生と法規も、もちろん重要な科目です。

ただし、8月の段階で重くやりすぎる必要はありません。

衛生は、食品、感染症、環境、毒性、統計など範囲が広い科目です。

最初から細かい数字をすべて覚えようとすると、かなり負担が大きくなります。

8月の衛生は、まず出やすい範囲を整理する時期です。

感染症なら、病原体、感染経路、予防法を整理します。

食品なら、原因菌、原因食品、症状を整理します。

環境なら、水質、室内環境、廃棄物などを分類して確認します。

法規についても、8月に細かく詰めすぎる必要はありません。

ただし、完全放置は危険です。

薬剤師法、医薬品医療機器等法、医療保険制度、麻薬・向精神薬関連など、全体像だけは早めに見ておきましょう。

法規は秋以降に伸ばしやすい科目ですが、全く触れないまま秋や冬に入ると重たく感じやすくなります。

8月は、深く暗記するというより、どんな法律や制度があるのかを知る時期と考えてください。

浪人生がやりがちな失敗は「毎日9科目を回すこと」

浪人生が8月にやりがちな失敗が、毎日9科目すべてに触れようとすることです。

9科目全部が不安だから、毎日少しずつ全部やる。

一見、バランスが良いように見えます。

しかし、実際には1科目あたりの時間が薄くなり、知識が残りにくくなります。

やっていない科目があると不安になる気持ちは分かります。

しかし、その不安を埋めるために浅く全科目に触れても、点数にはつながりにくいです。

8月は、1日で9科目を回す必要はありません。

目安としては、1〜2週間の中で9科目に触れるくらいで十分です。

大切なのは、気分で科目を選ばないことです。

「今日は薬理が不安だから薬理をやる」 「明日は衛生が心配だから衛生をやる」 「昨日は物理をやっていないから急に物理をやる」

このように、気分で科目を変えると計画性がなくなります。

浪人生の8月は、不安な科目から手をつけるのではなく、伸びる順番で手をつけることが重要です。

8月の1日の勉強配分

浪人生が8月から勉強するなら、1日を大きく3つに分けるのがおすすめです。

朝は、重たい科目をやります。

物理、化学、生物、薬剤など、理解や計算が必要な科目です。

朝は頭が比較的働きやすい時間帯なので、苦手な基礎科目や薬剤に取り組むのがおすすめです。

昼は、中心科目をやります。

薬理、病態・薬物治療、薬剤、実務などです。

問題演習をしながら、薬と疾患、患者背景をつなげて考える時間にしましょう。

夜は、整理や暗記、復習に使います。

衛生、法規、その日の復習、間違えた問題の確認などが向いています。

夜に重い計算問題や苦手な物理をやろうとすると、疲れて集中できないことがあります。

もちろん人によって集中しやすい時間帯は違いますが、浪人生は1日の使い方が非常に重要です。

朝に重たい科目、昼に中心科目、夜に暗記と復習。

この型を作るだけでも、勉強の迷いはかなり減ります。

8月からの浪人生に必要なのは「計画」と「目標」

浪人生の8月は、全科目が不安に見えます。

しかし、不安な科目をその場の気分で選んで勉強すると、知識が積み上がりにくくなります。

大切なのは、今日やることを決めることです。

朝は何をやるのか。 昼はどの科目を進めるのか。 夜は何を復習するのか。 今週はどの範囲を終わらせるのか。 来週は何を修正するのか。

このように、1日単位、1週間単位で計画を立てることが重要です。

計画があると、やっていない科目があっても必要以上に焦らなくなります。

「今日はこれをやる日」 「この科目は明日やる」 「週末に弱点補強をする」

と決めておけば、不安に流されにくくなります。

浪人生に必要なのは、気合いだけではありません。

自分に合った計画と、科目ごとの優先順位です。

まとめ:浪人生の8月は、9科目の順番を決めることが大事

浪人生の8月は、9科目を平等に勉強する時期ではありません。

秋以降に点数を伸ばすための土台を作る時期です。

今回のポイントをまとめます。

8月から9科目を同じ重さでやると、すべてが中途半端になりやすいです。

まずは、生物、薬理、病態・薬物治療、薬剤を優先しましょう。

基礎科目は、最初から全部やり直すのではなく、穴を見つけることが大切です。

実務は、薬理、病態、薬剤とつなげて勉強しましょう。

衛生と法規は、完全放置せず、全体像を軽く確認しておきましょう。

毎日9科目を回す必要はありません。

1〜2週間単位で9科目に触れるくらいで大丈夫です。

朝は重たい科目、昼は中心科目、夜は暗記と復習に使うと、1日の勉強が安定しやすくなります。

浪人生の8月は、本当に焦る時期です。

しかし、全部を一気に完璧にしようとするよりも、まずは順番を決めて、今やるべきことを明確にすることが大切です。

薬剤師国家試験は、正しい順番で勉強すれば、まだまだ点数を伸ばせます。

「8月から何をすればいいか分からない」 「9科目の優先順位が決められない」 「自分に合った勉強計画を立てたい」

という浪人生は、まずは自分の学習状況を整理するところから始めてください。

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